異国の町を歩いてみたら・・・

トルコ風クレープ『ギョズレメ』

メルハバ(こんにちは)。今回は、わたしがトルコ滞在中によく食べた『ギョズレメ』についてお話ししようと思います。トルコで住んでいたアパートの1階に、小さなギョズレメ屋さんがあり、週に1度は買いに行ったので、わたしの思い出の味のひとつです。

0922_青空市場
<毎週決まった曜日に、決まった場所で開かれる青空市場のギョズレメ屋さん>


ギョズレメは中の具にバリエーションがあるので、頻繁に食べてもちっとも飽きません。また、青空市場(パザル)にもお店が出ていて、朝ごはんだけでなく、ランチや軽食としてよく食べられています。気軽に食べられるおいしいトルコ風ファストフードのひとつですね。

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<家庭で作るギョズレメ。トマトやキュウリなどの野菜やチャイと一緒に食べます>


ギョズレメは『トルコ風クレープ』と日本語に訳すことが多いです。確かに、見た目はクレープに似ていますが、作り方は全く違います。ギョズレメの生地は、小麦粉と塩と水のみ。基本的には、イーストは加えません。

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<村のお母さんのギョズレメは、半月形ではなくて、四角い。具は、生のホウレン草とロルペーニル>


しっかりこねて寝かせた生地を、オクラヴァという細い棒を使って、少しずつ回転させながら、直径30cmになるまで延ばしていきます。薄さはギョーザの皮ぐらい。そこに、用意した具材をのせて、包んで、鉄板で焼いて、仕上げにバターを塗ります。具は、ジャガイモ、青野菜、ひき肉、ロルペーニル(カッテージチーズに似たトルコのチーズ)などが一般的です。鉄板(サジ)の上で焼くボレキ(薄い皮の粉ものの総称)なので、ギョズレメのことを、『サジ・ボレイ』とも言います。

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<サジという鉄板の上で焼き上げる。四角いのがギョズレメ。丸いのは、バズラマという平パン>


実は、トルコの周辺の国々でも、ギョズレメにそっくりな食べ物があります。例えば、アゼルバイジャンでは『クタブ』。アゼルバイジャンのクタブ屋さんのメニューには、トルコでは見かけない、カボチャ入りや栗入りなどもありました。さらには、ラクダの肉入りまで!! トルコではラクダを食べる習慣がないので、かなり驚きました。また、焼きあがったクタブの上には、スマックというスパイスをかけます。似たような料理にも、お国の違いを感じました。

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<アゼルバイジャンのクタブ。作っているのは、ホウレン草やハーブなどの野菜入り。パクチーも入っています>

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<スマック。ウルシ科の植物の実を乾燥させたスパイス。トルコでは、タマネギのサラダや肉料理などに使われます>

トルコでは、『ハムル・イシ(生地仕事)』という言葉がよく使われて、お店でも、家庭でも、いろいろな種類の粉ものを作ります。日本では見かけないトルコの粉ものも多いので、また機会があれば、紹介しようと思います。

Rコラムトルコ_著者・阪本さん

阪本理恵子
完全予約制民家トルコ料理店『やかもずキッチン』オーナー。
料理、手工芸、音楽など、さまざまなジャンルでトルコ文化を山陰から発信中。

インスタグラム:@やかもずキッチン
 

 

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