水の島・屋久島の
涼を求めて
このコラムも、なんと13回目!
いつも読んでくださり、ありがとうございます。 最近でも、このコラムを読んでお店を訪ねてきてくださったり、「屋久島へ行ってみたい」とご相談に来てくださったりする方がいらっしゃいます。少しでも屋久島を身近に感じていただけているのだなあと、とてもうれしく思います。

<川底まで透き通ったエメラルドグリーン>
まだまだ暑い日が続いているので、今回は少しでも涼しさを感じていただけるよう、屋久島の「川」についてお話ししたいと思います。
雨の島としても有名な屋久島。黒潮の暖流によって運ばれた湿った空気が山々にぶつかり、豊かな雨を降らせます。その雨が無数の沢を生み、本流だけでも約140もの川があるといわれています。

<あまりに大きな花崗岩で、人が小さく見えます>
屋久島の川の魅力は、なんといってもその透明度です。花崗(かこう)岩の島ならではの地形によって、水は山から海へ一気に流れ落ちるため、川底に泥がたまりにくいのが特徴です。さらに、深い森でろ過された清流は、川底までくっきりと見えるほどの透明度を保っています。
キラキラと輝くエメラルドグリーンの水面には、深い緑の森や青い空が映り込み、その美しさは言葉では表しきれません。
島の北西部に位置する「永田川(ながたがわ)」は、原生林の風景が色濃く残る美しい川です。その上流には「横河渓谷(よっこけいこく)」があり、大きな花崗岩が折り重なる景観は圧巻。自然がつくり出した天然プールのような場所で、水に入らなくても、大きな花崗岩に腰掛けているだけで心が癒やされます。

<空の青と、森の緑。壮大な自然を満喫>
「栗生川(くりおがわ)」は、奥岳を源流とし、南西部の栗生集落を通って海へと流れる清流です。河口付近には、国内でも数少ないマングローブ(メヒルギ)の北限地が広がっています。海水と淡水が混ざり合う汽水域のため、海の魚が泳ぐ姿を見ることもできます。
そして、島の主要な玄関口である安房地区を流れ、屋久島最大の流域面積を誇る「安房川(あんぼうがわ)」。宮之浦岳を源流とし、河口付近は流れがとても穏やかなため、リバーカヤックやSUPなどのアクティビティーも人気です。
屋久島に到着した日や帰る日など、半日ほど時間が空いたときにも、川でのアクティビティーはおすすめです。ただし、屋久島の天候は変わりやすいため、川で遊ぶ際はガイドさんと一緒に楽しむことをおすすめします。

<松峰大橋から見る安房川。絶景です!>
私も一度SUPを体験したことがありますが、透明度の高い川面と深い森に囲まれた壮大な景色の中では、まるで一寸法師になったような気分でした。その時間は、今でも忘れられない思い出です。
ぜひ、「水の島・屋久島」の魅力も味わってみてください。

三島佳奈
松江市浜乃木のライフスタイルショッブ「志庵」オーナー。「心と体に佳いものを」をコンセプトに、2年間暮らした屋久島の食品や工芸品などのほか、日々の暮らしに寄り添う洋服と雑貨を扱う。
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