年齢を重ねても心身ともに健康に過ごしたい!
そんな願いをかなえる秘けつをウサギの「げんきち」が取材!

耳寄りな情報をお届けします。

<企画:島根県・島根大学医学部>

 

R●1030_SNS_元気のための基礎知識-04

 

げんきそ・先生PH

【今回の先生】
島根大学医学部
内科学講座内科学第一教授

金﨑 啓造 先生

 

糖尿病ってどんな病気?

糖尿病はインスリンが十分に働かず、血液中のブドウ糖が増えてしまう病気です。膵臓(すいぞう)から分泌されるインスリンは、血中の糖を細胞に取り込ませてエネルギーに変え、血糖値を一定に保つ役割があるホルモン。十分なインスリンを作れなくなったり、効きが悪くなったりして、慢性的に血糖値が高くなっている状態を糖尿病といいます。
血糖値が高い状態が長く続くと、全身の血管に影響して、合併症と呼ばれるさまざまな障害が起きます。進行すると失明の原因になる網膜症や人工透析が必要となる腎症、手足のしびれなどの神経障書といった三大合併症になります。心筋梗塞や脳梗塞などのリスクも高くなります。

 

Rげんきそ・糖尿病の合併症

 

\自覚症状なし !?/
大事なのは健康診断!

糖尿病は自覚症状がほとんどなく、受診が遅れがちです。早期発見には健康診断しかチャンスがありません。健診を受けて、血糖値やHbA1c(へモグロビンエーワンシー)、尿糖の数値で検査が必要だと指摘されたら、早めの受診が必要です。早く気付いて通院を続けることが何よりも大切です。治療薬は近年かなり進歩していて、治療を早く始めれば内服や注射などで病状の進行を防ぐことができます。

 

誤解されがちな糖尿病のイメージ
昔からの「糖尿病=ぜいたく病」というイメージは根強く、受診が遅れる背景には「病気を認めたくない」という気持ちがあるかもしれません。確かに運動を心掛けたり、食事に気を付けたりと生活習慣を整えることは大切ですが、いくら健康的な生活をしていても、加齢に伴って糖尿病のリスクは増加します。維にでも糖尿病になる可能性があり、自己責任が問われる病気ではないのです。

 

今回のまとメモ♪

 

R●1030_SNS_元気のための基礎知識-05

 

げんきち:治療楽も進化しているし、健診で異常が見つかったら速やかに受診することが大事だね。

先生:その通りです。糖尿病は病状が時間とともに悪化し、進行を止めることが難しくなっていく慢性進行性疾患です。咋日よリきょう、きょうより明日の方が病状は悪くなるということ。健診で糖尿病の疑いがあれば、いくら日常生活が忙しくても、自覚症状がなくてもー日でも早く医療機関を受診してください。5年後、10年後の自分の姿を想像してみてください。元気でいたいなら今から行動しましょう。そして、続けることができる治療を専門医と一緒に探していきましょう。

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