ハマる‼ 韓国ドラマ

コラム韓国_朴香善さん

朴香善(パク・ヒャンソン)
韓国・ソウル特別市出身、出雲市在住
山陰中央新報文化センター韓国語講座講師

皆さ〜ん♡ アンニョンハセヨ^ ^
涼しくて過ごしやすくなりましたね! 食べ物もおいしいこの季節!
おいしいものを食べながら韓ドラを見てドキドキハラハラしたいですね(^_^*)
韓流が一つの文化になってもう20年以上たっていますね。
韓ドラに♡ハマる理由!今更だけど、調べてみました。韓ドラは中毒性がとても高くて何時間も見てしまうんですよね。中毒性が高い理由を挙げてみます。 
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〈(上)「韓国ドラマを変えた」とまで言われた「トッケビ」。キム・シンとチ・ウンタクの運命の出会いの場となった岸壁(下)ロケ地であることを知らせる看板=いずれも江原道江陵市・注文津(チュムンジン)海岸〉

多彩なテーマ

恋愛や裏切り、復しゅう、貧しさからのサクセスストーリーや社会問題など、テーマが多彩なので幅広い層に人気です。

●感情表現が豊かで、「泣ける」「共感できる」の韓ドラの王道テーマ
「愛の不時着」や「冬のソナタ」などの純愛物、「トッケビ」や「シグナル」などの現代×過去のタイムスリップ物など。

●ためて、ためて、爆発するカタルシスだ〜い大好き‼
復しゅうや階級の格差を描く「ザ・グローリー」「ペントハウス」などでは、トコトン悪者がいて、最後に悪者をやっつけてスカッと‼

●歴史をベースにした時代劇
実在した王や人物に宮廷を舞台にした愛、権力、陰謀のドラマ「チャングムの誓い」「イ・サン」「トンイ」「ホ・ジュン」など

●リアルな社会問題を描くドラマ
「ミセン」「梨泰院クラス」「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」などでは、貧富の差、障害、いじめ、女性の社会進出など、現代韓国社会へのメッセージ性が強く、考えさせられる作品が多いです。

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〈韓国ドラマの火付け役となった「冬のソナタ」。高校時代はソウル中央高校で撮影された=ソウル市内〉

CMがない?

国では、ドラマの途中CMが入らないんです。その代わり、劇中に商品が自然に登場する間接広告(PPL:プロダクトプレイスメント)が主流です。
ドラマの中でヒロインが、スティックのりのような物で目の周りや首に「ぬりぬり」するのを見たことがありませんか? これは小じわを取ったり、くちびるにツヤを出したりする化粧品の広告なんです。
また「疲れたぁ〜」って言いながらコーヒー味のあめ(KOPIKO)をなめるシーンもよく見ますよね。
健康食品や飲み物、漢方薬など、「やたら手元をアップするなぁ〜」と、思われたことがありませんか? 
実はこれら全部CMなんです。皆さんもお気付きでしたか?^ ^
このように、劇中にCMを入れる方法で視聴者の集中力が切れず、ドラマの世界にどっぷりハマってしまうのです。

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〈記憶をなくしたチュンサンが理事を務めた設計会社「マルシアン」は既存の会社を借りたもの=ソウル市内〉

その他

●一つの作品の中に複数のテーマを組み合わせる(恋愛+復しゅう、ファンタジー+社会問題など)

●イケメン俳優やキレイな女優たちの喜怒哀楽表現(演技がうまい)

●おいしそうな韓国料理 


●時代劇の華やかな衣装や景色 


●続きが気になる脚本構成と演出など

これらが韓ドラにハマっていく中毒性の正体だと思います。


最後に、上記の例に挙げたドラマたちを見たことのある方は、「そうそう」と共感できたり、見たことない方には、「見てみたいな」って思っていただけたらうれしいです。
また次回お楽しみに〜^ ^ 

 

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