ばんだい先生
☆家計アドバイス☆

あなたのお宅の家計はいかがですか? 
ファイナンシャルプランナー(FP)の上級資格を持つばんだい先生が、家計改善や資産形成のポイントをアドバイスします。

 

Q.住宅ローン金利が爆上がりしている中、私たちの家づくりはうまくいくでしょうか?

二人暮らしのついのすみかとしてリフォームしたいのですが、どれくらい費用がかかるのか分かりません。老後に預金を取り崩すことになると思うと不安です。

相談者 家族構成
Aさん(38歳・会社員)、夫(41歳・会社員)、子ども2人

A.

家づくりは「準備ができたら成功する」わけではありません。Aさんは生活費・教育費・奨学金・保険・贈与制度まで整理し、土地も確保されました。ココまで1年以上かけて「準備」してきましたが、実はココからが本番です。これからやっと家づくりの本格的な作業に入ります。

ココまで自力で頑張る方もいますが、ココから先が実は難しくて「うまくいくかどうか」の回答になります。ポイントは、“頭の中の理想”を“現実の予算”に合わせる作業です。ココまで準備ができていると、実はほんの数分の会話で家づくりの成否が判定できます。Aさんの総予算4,763万円から土地や諸費用他を差し引くと、建物に使えるのは3,278万円。平屋で平均坪単価120万円なら、建てられる家は約27坪です。

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一方、どんな間取りや部屋が欲しいかヒアリングすると図面を描かなくても弊社の計算シートから延べ床面積が分かります。コチラは約38坪。この時点で「今のイメージでは予算に収まらない」ことが分かります。
ここから設計の試行錯誤を重ね、現実的で満足度の高いプランへと調整していきます。生活設計・住宅ローン設計・住宅デザインなど難しい作業になりますが、これを経て「うまくいく」住宅が完成します。最近の経済情勢では、金利上昇・資材価格高騰が凄くてココでしっかりプランニングすることは必須です。※

ただし、ココまで準備しても失敗する方がいます。代表例が「1円でも安く」という考え方です。家づくりでは、時に“高い方が正解”という場面があります。安さだけを追うと、完成後に後悔するケースは少なくありません。

最後に私がつくづく感じている家づくりの極意を紹介します。それは意外に簡単で基本的なことです。
良い家をつくる究極のコツは“人間関係”です。家づくりでは必ず不具合が発生します。その時に不動産屋や建築業者を責めてしまうと、家づくりはうまくいきません。彼らはあなたの家を一緒につくるパートナーです。常に安い方を求める方はこの人間関係の構築が苦手です。良い関係が築けていれば、職人や業者は「何とかしてあげたい」と動いてくれます。
家は建てて終わりではなく、維持管理や修繕で長い付き合いになります。金利上昇・資材高騰の今こそ、丁寧なプランニングと良い人間関係が欠かせません。これらを整えることで「うまくいく家づくり」が実現します。

※金利については、HOME特別号(2026年9月26日発行、山陰中央新報折り込み)12面を参照ください。

アドバイス!

1. 生活費や教育費などからまず総予算をつかむのは家づくりの入り口。

2. 住宅ローン、税制、法律など全てクリアしてもやはり人間関係が大事。

3. 坪単価の低い見積もりは明細書でその理由を確認。

 


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ばんだいこうじ
CFP、一級建築士、1級建築施工管理技士

年間100件前後の家計・保険・老後設計・年金・資産運用の家計相談を実施。住宅に関しては、船井総研をはじめ全国各地で専門家に指導・講演を行う住宅業界のカリスマ。松江にあるFP住宅相談所では毎週末、家づくりセミナーを開催し、累計450棟以上の家づくりを実際にサポート。

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