【安来市】<サムライの昼寝>観光客と地域を結ぶ名物カフェでひと休み
2025.11.29
観光客と地元の人たちの交流拠点となり、地域活性に役立ちたい…と6月に足立美術館近くに開店。
常連には、カレーや唐揚げなどご飯が進む主菜に、充実の副菜を組み合わせた日替わりランチ(主菜・副菜・ご飯・汁物付き880円)が人気。
肌寒い今は、小泉八雲も好んだ卵とウナギを開運食材としてトッピングした福招き!鍋焼きうどん(950円。ごはん・小鉢付き1200円も)で温まろう。


安来の文化や歴史、ひいては侍が大好きな店主・石田さん。
店のもう一つの名物が、高さ30cmはありそうな難攻不落富田城パフェ(1,800円、ミニサイズ700円)だ。
ディズニーランドでいうミッキーパンケーキのような、「ここに来たらこれを食べたい」と思ってもらえるアイコニックなものを作ろうと提供を始めた。
季節で変える内容に合わせて命名する副題はオリジナリティーにあふれる。
夏から秋まで提供したいちじくとシャインマスカット入りは「光珠は、我が内にあり」。
続く晩秋の逸品が写真の「秋果芋栗(しゅうかいもくり)吉祥の陣」で、次に来るのは何かと期待を膨らませる。
伯太・わたなべ牧場のミルクアイスを中心に、栗アイスや焼きいも、柿などが満載で、地元食材を取り入れつつ、食べたときのおいしさと素材のハーモニーを重視して試作を重ねた。
堂々たる迫力に挑みたい!

小泉八雲の怪談・雪女にちなんだパフェ「雪女と10人のこどもたち」(2000円、ミニサイズ700円)には、10人の子どもがいたという物語のエピソードから、アイスや果物、鈴カステラなど素材10種類をバランスよく盛り込んだ。

のぼりにデザインされた雪女のイラストは、りびえーる「創る」でも紹介した安来市のアーティスト・中野滋さんが手掛けた。
お手洗いの壁画も描いており、書家としても活動する石田さんとの渾身のコラボが見られる。

観光に特化したメニューを楽しくおいしく食べてほしい…との思いから、どじょうなど安来をはじめ山陰の名物や、近隣の名店の味をさまざまな角度で紹介するメニューも推し。
ご当地ならではのどじょうフライは、ポテトと合わせスナック感覚で食べられる単品(700円)のほか、ランチ(ごはん・サラダ・汁物付き1,000円)やどじょうドッグ(ポテトフライ・サラダ付き950円)でも。



一風変わった店名は「日々を戦うサラリーマンや主婦。ここでは戦(いくさ)を忘れて、昼寝できるくらい“油断”してほしい」との思いでネーミング。
店内には甲冑や、鹿の角の刀掛け、火縄銃などユニークなオブジェがあちこちに。
甲冑の兜部分は実際にかぶれるので、インバウンド客にも評判だそう。
「次世代に伝え継ぎたい名所や名物がたくさんあるのに、魅力を伝えきれていないのがもったいない」
地域の人のご当地愛をもっと盛り上げていきたい、と奮闘する石田さん。
思いを込めた1本の矢は決して折れずに、安来の明るい未来を目指し進み続ける。

サムライの昼寝
住所:安来市広瀬町石原110 【MAP】
電話:090-1688-5055
営業:11:00~17:00(土、日曜日はモーニング9:00~11:00も。火曜日は14:00まで)
休み:不定休、Instagram「@yasugi_samurai」を確認
駐車場:あり