家づくりの誤解・勘違いをすべて解決!

 

今まで累計350棟の家づくりを支援してきたFP住宅相談所。
りびえーるにかつて掲載した相談事例の中で特に好評だった一部を紹介します。

13面_萬代さんイラスト

筆者 萬代幸次氏

 

 

 

 

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A

20代の家づくりには他の世代にはない難しさがあります。それは、家族構成がまだ固まっていないことと、今後10年間で価値観や体調面が大きく変わる可能性があるからです。弊社では、年間30棟前後、年代は主に30代半ばから70代までの方の家づくりをサポートしています。一方、20代が少ないのは、先ほどの難しさが大きな壁になるからです。その上で家づくりを進める必要があります。

 

ポイント 1

資産形成のスタート段階

Aさんは共働きで家計は赤字ではないのですが、今後10年間は余裕がない状態が続きます。家計に余裕がないのは、そもそも最初の貯蓄が少ないのが原因で、それを引き継いでいるだけ。今の家計に問題がある訳ではありません。

人生には3大貯蓄チャンス(これは私が名付けました)があって、長い人生で貯蓄できるチャンスは3回のみ。最初は20代前半で結婚後の夫婦二人だけの期間です。意外にも生涯を通して生活費が最も多いのもこの時代で、貯(た)めるチャンスという認識がないので使ってしまう方がほとんど。身に覚えがあるのでは?

改善するには、お子さまが誕生するまでの間にできるだけ家計を元に戻して貯金するか、贈与などがあった場合の2つ。ちなみに2番目のチャンスは、お子さまが大学に入るまでの期間、最後の3番目はお子さまが大学を卒業してから本人の定年退職まで。この2つまで。この2つにも注意点がありますが、それは別の機会に。

 

ポイント 2

問題点がつかみにくい

20代の方は、余裕がないのは住宅予算が高額だからと思い、予算を減らし小さな家にする傾向があります。前述したように、そもそも家計が原因ではないので、住宅予算を減額しても状況は大きく改善しません。逆に予算を増やしても悪化することもありません。

 

ポイント 3

今に重点を置くと失敗

10年後、30代になりお子さまが成長すると同時に家が手狭に感じるようになります。そして同時に体調面や価値観も変わり、20代に好んでいたはずのデザイン・間取りに違和感と後悔の念が生じるようになります。つまり家族の成長と同時に本人の嗜好自体が変わります。この結果、20代と30代ではそもそも志向する家が違うという結果になります。

以上の事情から20代では注意深く家づくりを進める必要があります。10年後の家族の姿や価値観の変化を想定し、将来、違和感を持たないようにデザインすることが大事になります。Aさんも将来も見据えた間取りとそれに応じた予算で進めてください。

家計の改善点としては、食費・車購入費・交際費の3つは節約できます。将来家計簿で試算をしてみると、共働きを続けることで老後には余裕が生じます。個人年金保険や確定拠出年金など老後資金対策のみであれば今の家計状況を一層苦しくし、またその必要性もありません。最後に20代の方は人生の限られた貯蓄チャンスを生かしてください。

 

アドバイス!

1:20代の方は、10年後をイメージすること。

2:予算面は、今の収支ではなく老後までの試算で判断すること。

3:設計面は、まず多くのプランと情報を集めること。

 

 

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A

弊社には過去のコンペで提案された 30社からの合計4、 000件以上の見積書、その結果として約350件の工事契約書があります。これらに記載されている情報を統計処理すると実に面白いことに、島根県東部における延べ床面積と坪単価の相関関係が明確に分かります。

簡単に言えば「どんな部屋が何帖で欲しい」が分かると、簡単に計算シートから総工事費を計算できるということです。これには建築士の技量は関係ありません。つまり図面を描かなくてもほんの数分で工事費は大体推察できるということです。

ただし、これは平均額です。ココに各社の商品性(断熱性能やデザイン性、 間接費)が加味されて差が出ます。この差も各社で決まっていますので、建築業者を選べばかなりの精度でその工事費は推察できます。

今回の見積書を拝見しましたが、「見積もりしたら4、000万円以上だった」のは、そもそもAさんの要望を反映しただけで、工務店には何の悪意もありません。

まずAさんが最初にすべきことは、 そもそも予算額2,500万円の再確認です。

たいていは何の根拠もなく直感や感覚、願望だったりします。将来家計簿を作れば、生活スタイルやお子さまの進学希望、将来の働き方から住宅にかけてもいい額の正解が明確に計算できます。もちろん、これは各家庭で違いますので、自分たちの明確な予算をつかむことが全てのスタートになります。

これをつかむことで「もっと予算を抑えた方が良いのでは? もっと予算を増やしても大丈夫?」という不安や迷いが消えて気が楽になります。

その後、計算シートを使えば数分で平均的な工事費は算出できますので、 その結果を見ながらAさんが必要とする部屋とその広さを生活スタイルから再検討し実現可能な間取りプランを作ります。

以上の作業は1回ではうまくいきません。もう少し住宅予算を増やすために車の予算は減らそうとか家の面積を少し減らして教育費に余裕を持とうとか試行錯誤を繰り返します。うまくいかなければ元に返って再度予算と設計のバランスを図ることで、最終的には現実的な住宅プランが完成します。 

以上は建築業者にお願いしなくても全て自分たちだけでできる作業です。 そういう当たり前のことをしていないから思考停止になります。見学に行く前に、ゆっくりと腰を落ち着けて時間をかけて自分たちの正解をつかんでください。

 

アドバイス!

1:「まず見学会」の前に自分たちの2つの正解をつかむこと。

2:正解のひとつは根拠のある明確な予算額、もうひとつは実現可能な間取りプラン。

3:以上をつかむと、実は見学に行く先も決まったりします。

 

家づくりの不安は解消できる?

FP住宅相談所の利用者に聞きました。

今まで350棟以上の家づくりを支援してきたFP住宅相談所。今回は利用者の声を聞き家づくりのパートナーとして 選ばれ続ける理由をお伝えします。

 

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奥様のこだわりと思いがたくさん詰まった家。
ガラスの扉で室内から趣味のバイクが見える
インナーガレージでご主人も大満足!

・工務店選定方法: 4社指名コンペ
・受注企業:今井産業株式会社
・完成引渡日:令和7年2月20日
・延床面積:平屋43.5坪

 

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いくら家に費用をかけていいか分からず、怖くて踏み切れなかったです。将来の生活費や家づくりに投入できる金額を明確にしてもらえて安心してスタートできました。4社のコンペで思った以上の家ができました。

松江市 N様

 

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Q.家づくりセミナーを受講してみて、いかがでしたか?

 

(夫)受講したのは、令和3年の6月でした。そのとき、将来の生活費や家づくりに投入できる金額を明確にしてもらえました。

(妻)それまでは、いくら家に費用をかけていいかわからず、怖くて踏み切れなかったんです。また世の中何があるかわからないし、そこを見据えてプランニングしてくださって、安心してスタートできました。

 

Q.設計・施工は4社のコンペにしたそうですね。

 

(妻)本当は全社コンペでお願いしたかったのですが、できるだけやめて欲しいと萬代さんから言われました(笑)選ばれなかった会社は、手間はかけたけどお金が入らないということになりますものね。それで最終的に4社にしぼりました。萬代さんにそれぞれの工務店についての情報をいただいていたので、参考にしながら考えた末に今井産業に決めました。

 

Q.FP住宅相談所に相談してよかったと思いますか?

(夫)よかったですよ。萬代さんに相談することで効率よく、公平な目で工務店を紹介していただいて、納得し安心して家づくりに取り組むことができました。

 

 

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渓谷の自然美をそのまま借景に
建築家とともに造り上げた子育てに最適な家

・工務店選定方法:単独指名(コンペは未実施)
・完成引渡日:令和7年3月21日
・受注企業:有限会社協友建設&コクーン設計舎
・延床面積:平屋 31.1坪

 

自分たちが住宅にどれくらいお金をかけていいのか分かり、不安が解消され前に進むことができるようになりました。家を建てる前は、不安しかなかったです。安心して任せられる工務店の選び方も教えてもらえて、その不安も解消できました。

出雲市 O様

 

 

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Q.FP住宅相談所との出会いは?

(夫)僕の友人が萬代さんの FP住宅相談所に相談していると知ったのがキッカケです。

(妻)私の友人もです。それで勧められて、定期的に開催されているセミナーに参加しました。

 

Q.なぜ、コンペにしなかったのですか?

(夫)初めに萬代さんから協友建設とA社を紹介してもらい、松江のショールームで営業の方に直接お会いしました。協友建設の担当者の方と話をするうちに、ここでいいなと感じたのでコンペはしませんでした。

 

Q. FP住宅相談所に相談してよかった点は?

 (夫)萬代さんに、我々と相性の合う担当者を紹介してもらったことですね。

 (妻)とても接しやすいタイプの方で、まったく不満はなかったです。

 (夫)自分たちで工務店を探していたら、どこにどんな営業さんがいるのか分からないし、担当者との相性を客観的に判断してもらえたのは良かったと思います。もうひとつ、萬代さんに相談できて良かったと思っているのは、変動金利と固定金利について相談できたことです。15年の固定金利がある金融機関のことをたずねると、それは強みであることが分かりました。 金利の見通しを教えてもらえ、住宅ローンの仮審査も早めに申し込みができました。  

 

 

15面_家づくり物語

 

15面_萬代さんプロフィール写真

萬代幸次

(社)マイホームマイスター協会代表理事
上級ファイナンシャル・プランナー (CFP) ・一級建築士・1級建築施工管理技士
住宅ローンアドバイザー
船井総研をはじめ日本全国で専門家向けに指導・講演を行う住宅業界のカリスマ。「家づくり講座」は、毎週末開催し15年間累計で延9千名 (R6.12月末)以上が受講。家づくりは毎年30棟/合計350棟以上をプランニング。豊富な経験と実践的・専門的なアドバイスが好評。

 

『FP住宅相談所HP」ではお客様の声を公開しております。気になる方、セミナーに興味がある方はHPをチェックしてみてください。

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