創る◇◆◇ フラワーデザイナー 藤原 純子さんさん【松江市】
2026.05.19
きれいな花を
より美しく
「母がお茶や生け花をしていて、幼いころから常に花がそばにあり、きれいで好きだった」と朗らかに話すのは、フラワーデザイナーの藤原純子さん。


生花を中心に、プリザーブドフラワーやアーティフィシャルフラワー、ドライフラワーを使って、リースやブーケなどのアレンジ作品制作のほか、結婚式会場の装花なども手がける。その傍ら、公民館や文化センターなどで講座を開いたり、松江・出雲の両農林高校の非常勤講師を務めたりし、幅広い世代にフラワーアレンジメントの指導をしている。

社会人となり趣味を見つけたいと考えていた20歳のころ、書店で花の雑誌を見て「自分でつくれたらいいなー」と思い、近所の花屋で学び始めた。その教室の先生の勧めもあり、日本フラワーデザイナー協会の講師資格を取得。本格的に花の世界へ踏み出した。



花は一つでもきれいだが、組み合わせるとより輝きを増すのが魅力。花をよく観察して、一番いい表情はどの角度か瞬時に判断し、仕上げる。さらに、花屋には多彩な花が並び、眺めているだけでも楽しいが、人との出会い同様に初めての花との出合いも魅力で、偶然出合い心ひかれた花のことを調べて知っていくワクワク感は今も変わらない。

「その時々の出合いを大切に、出合ったきれいな花をもっときれいに見せたい」「それぞれの花を生かし、『わっ、すてき』と言ってもらえるような作品をつくりたい」と藤原さん。贈り物の場合は、ただきれいに形を整えるだけでなく、感謝やお祝いなどの花を贈りたい気持ちをくみ取り、その気持ちをのせて制作することを心がける。

「時間に追われ、作業になって心に余裕がなくなると花の声が聞こえなくなり、いいものはできない」。花は命あるもの、大事に扱わないといけないと気を引き締める。命あるものだからこそ変化していく様子も楽しめるという。

子どもたちへの花育(はないく)をはじめ、大人にもアレンジ作品を作る楽しさを伝えようと指導にも力を入れる。花の生かし方を最初は頭で考えていた受講生が、だんだん感覚で分かるようになり、もともとありながら眠っていた感性が目覚め、思いを込めてつくった作品に「こちらも勉強になる」と、上達ぶりに目を細める。



日々の暮らしのなかに、花を飾ったり、触れたりする時間が増えていくことを願って、今後も活動の場を広げていく。


プロフィール

ふじはら・じゅんこ 1977年生まれ。
20歳から日本フラワーデザイナー協会のフラワーアレンジメントを学び、同協会講師資格を取得後、2008年から講師としても活動する。1級フラワーデザイナー。同協会の島根県支部支部長。山陰中央新報社文化センター講師。
教室の定期開催は、フラワーブティックブーケ(電話:0852-21-8711、火・土曜日開催)と乃木公民館(電話:0852-21-4931、第4水曜日開催)で。問い合わせはブーケまたは乃木公民館へ。