ばんだい先生
☆家計アドバイス☆
あなたのお宅の家計はいかがですか?
ファイナンシャルプランナー(FP)の上級資格を持つばんだい先生が、家計改善や資産形成のポイントをアドバイスします。
Q.マイホーム、早く契約するように迫られています!
マイホームを検討中です。たまたま見学に行ったハウスメーカーの担当者から図面や見積もりがドンドン来て、考える間もなく契約を迫られています。私も急がないと損するような気持ちになってきました。一方、夫は冷静になるように促しますが、どうしたら良いでしょうか?
家族構成
Aさん(松江市、32歳・会社員)、夫(38歳・公務員)、子ども2人( 保育園 )
A.
家づくりは、「ゆっくり、ていねいに」が基本です。資金計画・基本設計・業者選びの3ステップの順番は変えることも省略することもできません。逆にすごく時間がかかることでもないので、まず次の点で自分自身を見つめ直してください。
実は、Aさんは資金計画から問題山積です。最初は本人申告の生活費月々22万円を基に将来家計簿を作成しました。ちなみにこの金額は同様な家族構成の場合と比較してほぼ同額か若干少ない額です。この時点の将来家計簿の結果では、住宅頭金支払時とお子さま大学在学時に預金残高がほぼ底をつく状態であることが分かりました。実は生活費は、その他の支出や預金額から逆算して正確に把握することができます。これによるとAさんの実際の生活費はナント月37万円!その他、保育料や将来予測される塾費用なども現実的な金額に修正するとマイホームを取得しなくても家計は完全に破綻している実態が分かりました。つまりAさんがまずすべきことはハウスメーカーの見学や土地探しではなく、マイホーム取得が可能な家計体質に改善することです。
家計改善の方法はいくつかありますが、本来は同様な家族構成の家計調査の平均額と比較し、これに本人の価値観を反映して費目を絞り減額にチャレンジします。残念ながらAさんは全ての費目が大きくオーバーしていますので全てで減額しました。ただし、お子さま2人の教育費は節約できませんので奨学金や教育融資で家計赤字の穴埋めを行います。この返済は老後になりますが、公務員の方は老後に比較的余裕があるのでこれが可能です。
次に基本設計ですが、家計が赤字にもかかわらずAさんの設計に対する要求は多く、これに対しては常に図面から工事費を積算し減額案を提案します。具体的には、寝室8帖(じょう)は過剰、2人の別々の趣味の部屋も縮小します。ただし床面積を減らして将来後悔することはないように、家事動線への配慮と生活空間の質は落とさないように家計と設計のバランスを取ることがとても大事なポイントであり醍醐味(だいごみ)です。
実は、Aさんのように危機的な家計を把握せずに、最後の業者選びから家づくりに突き進む方を多く見てきました。家づくりに失敗する代表的なパターンは、【1】焦って進めて大失敗する方【2】細かいことに気を取られて全体が見えない方、あるいは1円でも安くと思う方【3】最初から1社とだけ交渉している方。Aさんはこの全てに該当します。最後に良い営業マンは決して急(せ)かす営業はしません。あくまでも施主自身が自己決定できるまで待ちます。
アドバイス
1. 全てに「ゆっくりていねいに」が基本です。
2. まずは実現可能な総予算額を正しく把握すること。
3. 家計と設計のバランスは不安を消す秘訣(ひけつ)です。

ばんだいこうじ
年間100件前後の家計・保険・老後設計・年金・資産運用の家計相談を実施。住宅に関しては、船井総研をはじめ全国各地で専門家に指導・講演を行う住宅業界のカリスマ。松江にあるFP住宅相談所では家づくりが楽しくなるセミナーを開催し、累計350棟以上の家づくりを実際にサポート。
ばんだい先生に相談してみませんか
住宅資金や教育資金、老後の資金など、幅広く家計についての疑問や不安なことを、ばんだい先生に相談してみませんか。
無料で先生にお答えいただきます(ただし、相談内容によってはお断りする場合があります)。
紙面では仮名とさせていただきます。
質問内容と住所・氏名・電話番号を下記へお送りください。
〒690-8668 松江市殿町383 りびえーる担当「家計アドバイス」係
WEB(http://www.myhome-meister.jp/)でも受け付けしています。
※希望者には面談にて詳細をお答えします。