高校生のアイデアが“朝”を変える—島根県高校生みそ汁コンテスト—<PR>
2026.03.31
高校生のアイデアが“朝”を変える
最優秀賞は浜田水産高校「洋風具だくさん味噌汁」
—島根県高校生みそ汁コンテスト—
島根の高校生たちが、“朝ごはんをもっと楽しく”するために、県産みそや地元食材を使ったみそ汁のアイデアを提案しました。2025年度「島根県高校生みそ汁コンテスト」には、68点の個性豊かなレシピが集まり、忙しい朝にも作りたくなる工夫があふれています。
高校生の自由な発想が、家庭の朝ごはんに小さなヒントを届けてくれます。




「最近、子どもの朝ごはんがどうしても適当になる」「朝はパンだけ」「ヨーグルトだけの日もある」――。そんな“朝の食卓のお悩み”を抱えるご家庭は少なくありません。島根県教育委員会の調査でも、朝食を食べない高校生は1割超、特に女子は2割前後と、全国的にも高い欠食率が続いています。忙しさや生活リズムの乱れから、若い世代ほど朝食の栄養バランスが偏りやすい傾向が見えるそうです。
こうした状況を受け、島根県では食育を強化。県の食育推進計画でも「若い世代の朝食習慣定着」を掲げ、県教委は2014年から「朝は いっぱいの みそ汁を飲もう!!」をキャッチフレーズに、学校現場で啓発を続けてきました。
朝食の習慣づけを“楽しく学ぶ”ために誕生
この流れの中で、高校生自身が主体的に朝食づくりを考える機会をつくろうと企画されたのが「高校生みそ汁コンテスト」。2024年度に初開催され、今年で2回目となります。
テーマは昨年に続き「簡単!健康!実だくさん!」。
募集条件は
・県産みそを使用
・県産食材を1点以上使用
・調理15分以内
・食材費4人分700円以内 …と、“忙しい家庭でも実践できる工夫”を求めたもの。
1回目を上回る68点のアイデアみそ汁が寄せられ、審査はサンラポーむらくも(松江市)総調理長・照沼英則さんを審査委員長とする5名の専門家が担当。上位5組の順位を決定しました。
表彰式では温かな拍手。高校生の挑戦が光る場に

2月4日、サンラポーむらくもで行われた表彰式。会場は高校生の緊張と期待が入り混じった、華やかな雰囲気に包まれました。


県教育委員会の野津建二教育長は、朝食欠食率の改善をめざす取り組みとしてコンテストの意義を説明し「朝食は心身の健康づくりの第一歩。皆さんの工夫あるレシピをきっかけに、より多くの高校生が朝食に目を向けてほしい」と激励の言葉を送りました。

続いて、審査委員長の照沼総料理長は「一つ一つのレシピがとても丁寧で、どれも美味しかった。工夫が凝らされていて順位をつけるのが難しかった」と講評。また、「錦味噌」で知られる小西本店の田中悟製造部長は「若い人たちが味噌を使って料理をしてくれるのは本当にうれしい。皆さんの発想に学ぶことが多かった」とエールを送りました。

若い世代が提案する“朝ごはん改革”は、大人にとっても新鮮なヒントになります。高校生の皆さんの挑戦が、明日のあなたの朝食づくりの背中を押してくれるかもしれません。

最優秀賞は浜田水産高校の糀谷さん、吉岡さん
高校生の柔軟な発想から生まれた“洋風みそ汁”

最優秀賞に輝いたのは、県立浜田水産高校3年の糀谷羽琉さん、吉岡陽菜さんが提案した「洋風具だくさん味噌汁」。課題研究の授業として取り組んだレシピで、手軽に使える魚の缶詰、彩り野菜、バターやベーコンなど洋風要素を組み合わせ、“子どもも大人も食べやすい味”に仕上げたのがポイント。浜田市弥栄産のみそや同校食品流通科が製造しているサバの缶詰、あご出汁(トビウオだし)が使われていて、地域や学校の個性豊かなレシピです。
表彰式では「缶詰を使うことで手軽に栄養が取れる」「子どもからお年寄りまで食べやすくなるよう工夫しました」と説明し、家庭の食卓を意識した視点が光りました。
最優秀レシピ「洋風具だくさん味噌汁」
考案:県立浜田水産高校3年 糀谷羽琉さん・吉岡陽菜さん

“和×洋”のいいとこ取り。だしと味噌にベーコン&バター、ミニトマトの酸味と彩りが加わり、子どもも食べやすいコクとうま味に。魚の缶詰で手間なくたんぱく質をプラス。忙しい朝にうれしい“時短”と“栄養”の両立を果たしました。
▼材料(4人分の目安)
あごだし(各家庭のだしでOK)/水 600ml
キャベツ 2枚、えのき 60g、しめじ 60g、ミニトマト 8個
サバ缶(水煮) 1缶、ベーコン 32g
味噌 30g、バター 10g
※家庭の味に合わせて味噌量は加減を。
▼作り方
だしを取る(家庭のだしでOK)。
固い具材から順に煮る(キャベツ→きのこ類→ベーコン→サバ缶)。
火を弱めて味噌を溶き入れる。
仕上げにバターをひとかけ。香りがふわっと立てば完成。
▼おいしく・時短で作るコツ!
サバ缶は“汁ごと”活用すると、だしのうま味とDHA/EPA由来のコクがアップ。
ミニトマトは半分に切ると、短時間でも酸味と甘みがじゅわっと広がります。
バターは最後に。香りを逃さず、子どもが喜ぶ“まろやかさ”に。
ほかにもあります! 作ってみたくなる!入賞レシピ
入賞レシピの全体は、県教委の特設ページで公開されています。朝の“もう一品”のヒントにどうぞ。
島根県教育委員会HPで公開中!
こちらから
(記事中の学年は2025年度当時)
高校生みそ汁コンテストに初協賛
高校生の“おいしい発想”に期待! 創業170年の味噌蔵がエール
嘉永6(1853)年、黒船来航の年に糀屋として松江で創業した小西本店(松江市浜乃木)は、170年以上にわたって町の食卓を支えてきた味噌蔵です。現在は代表取締役の小西広樹さん(52)と、取締役の小西資子さん(52)が中心となり、看板商品の「錦味噌」を守り育てています。
仕込みから品質管理まで現場を束ねるのがこの道25年の製造部部長・田中悟さん(50歳)。品質管理の強化や新しい商品づくりにも力を入れています。2025年度の「島根県高校生みそ汁コンテスト」で初めて審査員を担いました。

味噌を取り巻く環境は決して明るいものばかりではなく、国内市場はこの30年で約3分の1にまで縮んでいます。減塩志向の広がりで製造の難しさは増す一方ですが、小西本店では国際基準のFSSC22000を2025年に取得しており、輸出を見据えた体制づくりが少しずつ形になりつつあります。田中さんが長年培ってきた発酵の技と、若手の女性職人の新しい感性が加わり、味噌づくりの未来に向けた力も育っています。

審査員を務めた田中さんは「若い発想で洋風のレシピも面白かった。どれも本当においしかったです」と目を細めます。高校生たちのレシピには、洋風の味わいを取り入れた一杯など、「なるほど!」とうなるような発想がたくさんあったそう。
小西取締役は「若い人たちが味噌に興味を持つきっかけになればうれしいですし、おうちで味噌汁を囲む会話が増えれば」と期待を込めます。世代を超えて味噌の魅力が広がっていく、そんな手応えが感じられた取り組みになりました。
伝統を大切にしながらも、新しい風を取り入れる。松江の老舗味噌蔵はこれからも、松江の味噌文化を未来へとやさしくつないでいきます。
お問い合わせ 島根県保健体育課 TEL 0852-22-5423