りびえーる本紙でも大きな反響をいただいている子育て応援企画「教えて!青山せんせい」のWEB版。
就学前から10代後半までの子どもたちを持つ親&祖父母へ向けて、毎回さまざまなテーマをお届け。どの世代へ向けたお話も、どこかで必ずあなたのお子さん・お孫さんにつながるのが不思議です。
子どもも親も祖父母も幸せになる…子育てを楽しんじゃうヒントを、この連載で見つけてください!

教えて!青山せんせい 学年末に考えたい3つのポイントと3つの対話 前編

2月、学年末はもう目の前です。
今年度はどんな風に成長したのか、来年度はどんな一年にしたいか…できなかったことを省みるだけでなく、マインドを「子どもの成長」にフォーカスして、彼ら自身の「育つ力」を後押しできるようになるのがベスト。

今回は、年度末にもう一度考えておきたいポイントを前編に、来年度につなげるための“対話”を後編に、ゆっくりじっくり考えましょう。


それでは今回も…教えて!青山せんせい!

来年度につなげる…学年末に考えたい3つのこと

こんにちは、青山です。

3学期の終わりって、親にとっては、ちょっとザワザワする時期ですよね。

通知表、テスト、生活態度、友達関係。
「この1年、どうだったんだろう」…そういう視点で世の中が回るので 親も評価モードになりやすい。

でも、小学校高学年から反抗期の入口にいる子どもにこの時期いちばん大事なのは、できた・できなかったの採点より、次の学年をどう生きるかの土台づくりなんです。

まずは、学年末を前に改めて考えておきたい3つのポイントを整理します。

 

★育てたいのは「正しさ」より「やり直すチカラ」

特に高学年から思春期の入口って、子どもはほんとうに揺れます。

昨日までできていたことが急に崩れたり、やる気がある日と、ゼロの日の差が激しかったり。
親はつい、焦ります。

でもここで大事なのは、「いつもちゃんとできる子」にすることじゃないんだよって私は思います。

 

そもそも、いつも同じペースでいる子なんていないじゃないですか?

実際に私たち大人も、いつもご機嫌ではいられないですよね。

だから、大事なのは「もし調子が崩れることがあっても、復活し再起動できるようにすること」かなと思います。

長く不登校支援をしていると、ことさらにこの大切さを思います。

うまくいかない日があっても立て直せる
ミスしても「自分はダメだ」で終わらない
困ったときに助けを求められる 

この“やり直すチカラ”は、中学以降の学力や人間関係を支える、最強の土台です。

 

★反抗期は「困った時期」ではありません

お子さんが反抗期に入っている場合、これを自立の準備期間と考えてください。

口調がきつい。
返事がそっけない。
親の言うことを素直に聞かない。

しんどいですよね。
うん、わかる。ほんとに。

反抗期されてるって感じるでしょうが、これってよく見ると親を否定しているというより「自分のハンドルを自分で握りたい」現れなんです。

つまり、自分のことは自分で決めたいという成長のあかし。

そう考えると子どもが反抗期にさしかかった親がやることはシンプルで、私は2つの軸を提案します。

◎命・安全・人を傷つけることは、親が止める
◎それ以外は、本人が決める範囲を増やす

マインドとしては、親の役割を「管理」から「伴走」に変えていくだけ。

正解を先に渡すより、「あなたはどうしたい?」と“問い”を渡すことが必要。

だって彼らは「自分はこうしたい!」が見えてくるスタートラインにいるからね。
ここができると、子どもの内側の力が動き出します。

ただちょっと、間違うことも、できないこともあるんです。
だから「一人でやりなさい」ではなく、伴走が必要なんです。

 

★これからの日本人に必要なのは、英語力の前に“生きる姿勢”

先日バンコクに一週間行ってきて感じた、これからの日本人として持っておきたい視点についても今見つめ直したいポイントです。

「グローバル」って聞くと、英語、留学、海外経験などが先に浮かびますよね。

もちろん、それも大事。
でも、もっと手前で必要なものがあります。

ここが日本人の弱さであって、日本人が海外に行きにくい理由かなって思うのよ。

1.正解待ちをやめる力

これからは「前例・当たり前・普通」は、日本の常識が通用しない場面が増えていきます。
「答えを教えてもらう力」だけでは足りない。

ここが弱いと、他者に騙されるリスクが上がります。

自分で仮説を立てる、試す、修正してまたやってみる…この循環ができる子が伸びます。

 

2.違いを受け止める力

価値観も文化も得意不得意も、みんな違う。
「違う=間違い」ではなく、違うから学べる」に変えられる子は強いです。

受け止めることは受け止められることにもなります。

ただ、ここはなかなか変えにくい部分でもありますね。

 

3.自分の言葉で伝える力

202602挿絵

情報があふれる時代だからこそ、「私はこう考える」が言えることが武器になります。
うまく話すより、自分の体験と言葉で語れることが大切です。

でも体験してないと語れないし、語る経験をしていないとさらにできないし、しようとしない。

例えば海外へ行くことも、外国の人とコミュニケーションをとることも、「英語が話せないとできない」って思いこんでいませんか?

確かに正論かもしれないけれど、でも違います。

「英語が話せない」という前に、「相手と話したい」と思うかどうかなんだよね。
話したいと思ってたら、どんなふうにだって話しかけられるんですよね。

 

次回・後編は、学年末にぜひ親子で向かい合って話してほしい「3つの対話」についてお話します!

 


青山さん写真

「しあわせなおかあさん塾」青山節美さん(松江市)

親学ファシリテーターとして4,000人以上のお母さんたちと接する中で、「親が変われば子どもの未来は変わる」を理念に2018年同塾を開講、講座動員数は現在延べ1万人以上。

 登録者数4.51万人(2026年2月末現在)を数えるYouTubeチャンネルでも迷える親たちへ具体的なヒントとエールを送り続けている。